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毎日が幸せ食堂 ~シェフにナイショでブログ始めました~

フランス珍道中⑱ パリに戻る

カンペールからパリまで、TGVで5時間ほど。ドゥアルヌネの
お惣菜屋さんで買ったハムやその他のおかずは、TGVの中で
白ワインと共に食べきってしまう。

モンパルナス駅に着いたころにはもう夜半近かった。

わずか2日しか離れていなかったのに、パリに戻ると、なんだか
妙に懐かしい感じがした。もう、2ヶ月も離れていたみたいだ。
せっかくのモンパルナス駅なので、ホテルに直行せず、一度
外に出て、駅を見物。そして、そのまま、パリの夜の街を歩く。

遠くに見える、あれがエッフェル塔。こっちの通りをまっすぐ
いって、ほら、ライトアップされて暗闇に浮き上がってるのは、
オペラ座。『オペラ座の怪人』って、知らない?え?知らないの?
え~と、手塩にかけた女弟子が自分を捨ててお金持ちのイケメンを
選んでしまう気の毒な男子の話だよ。

メトロに乗り、シテ島で降りる。

ほら、これがパリのノートルダム大聖堂。シャルトルでも見たでしょ。
ノートルダムって、「私たちの夫人」って言う意味で、マリア様を指す
んだよ。

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シェフがノートルダム大聖堂を見上げた瞬間、一斉に明かりが消えた。

そう、ちょうど深夜の12時を回ったのである。暗闇が、にぎやかな
パリの夜を飲み込んでいく。

じゃあ、そろそろ帰ろうか、パリ最後の夜も、これで終わり。

       ***********

 翌朝も、うっすらと晴れてパリ散策日和となった。いざ、いかん、パリ市内へ。
今日のテーマは「ベタなパリ観光」だよん。

目指すは、シテ島。クルージングして、最後に一番高い昼餐をして、
できれば自転車にも乗ろう。

 と、いうわけで、セーヌ川クルージングである。何を隠そう、
私は船で観光もしくは移動、が、かなり好きである。

 トウキョウ観光名物である隅田川下りはむろんのこと、
江東区が運営する亀戸の運河ツアーだって、葛西臨海公園発両国着の
シーバスも、屋形船も、経験済みである。東京湾から、鹿児島まで
カーフェリーで渡ることも計画したくらいである。ならば、やっぱり
セーヌ川も船だよね!

 と、一人盛り上がったのはよかったが、いざ、クルージング船に
乗り込んで出発を待っていると、シェフがボツリと言った。

「オレ、船は子供のよくジイサンの乗ってたから、あんまり楽しくない・・・」

 は、早く言ってよ。シェフ、もう出発だよ~~~~~。

ボーーーーーーーーーー

 テンション下がるシェフは船内において、私は一人甲板に出て、
セーヌ川の流れに身を任せ、少し冷たい風に当たった。今日でお別れ
ですよ、パリ。でもまた来るからね~。


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 1時間ほどのクルージングを終え、(私は)大満足で陸に上がると、
ちょうどお腹もいい具合に空いていた。

 さあ、シェフ。今日はあなたが行きたいところに行きましょうか。

「サン・ルイ島の中にある『ひらまつ』(←日本で超有名なフレンチのパリ支店)
は行かなくていいかな。」

 ごめん、無理。そこまでの財力は、今の私には、ない。っていうか
この服じゃ、シェフが行きたい店には、まず入れませんよ。
 意見の一致が見られず、結局、クスクスでも食べようか、ということ
になり、シテ島からマドレーヌ寺院方面にツラツラと歩いていく。

 と、妙に心惹かれる蛙の看板のレストランに遭遇。いたるところ、
カエル君である。ビストロ・何とか・グルヌイユ。
美味しそうなオーラを出しまくりじゃ、ないですか。

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 ゴクリ、とシェフの喉がなった音がした(ような気がした)ので、
パリ最後の昼餐は、この蛙の店に決定!

(お腹を鳴らしながら、つづく)
by manmarunesan | 2010-03-15 12:42 | 旅のおもひで
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とあるビストロの幸せほおばり日記

by manmarunesan
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