桂浜から、まずはホテルに。地図よると、ホテルは高知県庁の近くで、
高知県庁は高知城の近くなので、ホテルで車を置いて高知城見物に 行きましょう。 ホテルに着くころにはもう4時近く。チェックインを済ませて、フロントで もらった「高知新聞」の夕刊に目を通すと、福島原発の放射能漏れが 何千万倍とか、直視したくない数字が羅列してあり、気が遠くなるまんまる。 しかも、三面記事には、福島原発の水素爆発があった翌日に自殺された キャベツ生産農家の方の特集が組まれていて、旅行気分も一気に削がれて しまいました・・・。 さらに、追い打ちを掛けるように、道後温泉で買ったお土産の「柚子酢」の 瓶が袋から落ちて、鈍い音を立てて粉々に・・・ううううう。ホテルの人に 謝って、片付けなどをしてホテルを出た頃には、すっかり4時も大きく過ぎ、 お城の中の見学は無理となりました(涙)。 それでも、外からだけでも、と、カラ元気を出して目指す高知城。 県庁側からアプローチしたため、裏手から登ってしまったようです。 ぐるりと表の方に回ると、ピンクの灯篭が立っていて、盛り上がっていた感。 本丸に行く道すがら、桜がそこここに植わっていて、満開とまでは行かずとも きれいに咲いているのが目に入るのですが、写真を撮るまでの気持ちに至らず。 それでも、やはり本丸を目の前にするとそれなりにテンションが上がり始めました。 閉館時間が近かったためか、もう観光客もほとんどいなく、細部の部分まで 写真撮りまくり。 少し元気が出たところで、下山。山内一豊の妻(『功名が辻』で、仲間ユキエさんが 演じていましたね☆)の銅像発見。 後で知ったところですが、この日、山内一豊の妻の銅像はボランティアの方々に 大掃除してもらったそうです。 表門も発見したところで、山内一豊さんの銅像があることも知り(す、すみません、 歴史オンチ&歴史物無関心で・・)、心の中で御挨拶。 一豊さん(←妙に馴れ馴れしいですが、やはり『功名が辻』を観てきた者としては 親しみを感じずにはいられない)、江戸より東は大変なことになっちょりますよ。 それでも、一端暗くなった心はなかなかアップせず。 そう、こんな時はやっぱりアレですね。美味しいもの!!!です! と、いうわけで、繁華街を目指すちゅうことになったぜよ。(続く) #
by manmarunesan
| 2011-04-10 10:14
| 旅のおもひで
桂浜の観光用駐車場は浜辺の目の前にあるのですが、高いフェンスに囲われていて
直に浜辺に出られません。 お土産屋さんを通り、小山を登ってちょっと息が切れてきたな~、な頃に、 出たっ。坂本龍馬先生の御脚元に。 小高い小山からさらに数メートルの台座の上で、遠く海の向こうを観る坂本先生。 「こんなに高くしなくてもよかったんじゃないの?」と、シェフ。 た、確かに。どう頑張っても逆光ですし。先生のご尊顔を拝するのは難しいですし。 では、さっそく浜辺の方に降りて行きましょう。 太平洋から打ちつける波は、お天気にもかかわらず、力強い音を立てて白い波を上げて いました。 平和な、穏やかな、でも、力強い波の音。繰り返し、終わることのない波の音。 普段ならこの音がリラックス効果を醸し出すのですが、どうしても震災後の津波の 怖さが先に思い出されて、なかなか普段のような波の音効果は感じられないまんまる。 それでも、青い海と青い空、広がる浜辺(とはいえ、思ったほどは広くなかったです)、 そして何より坂本龍馬がここから世界を観ていた、という事実が、少しずつまんまるの ガチガチだった身体と心をほぐしてくれたようでした。 日本の夜明けを語った坂本龍馬、かたや、うちのシェフは何をしてるのかなー、と 思って探してみると・・・ 助手席で固まった腰を伸ばしていましたよ☆どこまでもマイペースですね、シェフ。 でもまあ、それがシェフの良いところなんですね☆ そしておつぎは、山内一豊の「高知城」に急ぐぜよ。(続く) #
by manmarunesan
| 2011-04-10 09:00
| 旅のおもひで
道後温泉ですこしノンビリしすぎてしまい、おおよその出発時間が当初の
予定より4時間くらいオーバーしてしまいました☆ ちなみに、まんまるの「当初の予定」とは、朝一番の道後温泉に入り、8時 には松山を後にして、一路高知へ。そして昼ごろに高知に到着したら、 シェフがあこがれの四万十川に行く、というものでした。 んが。 はっきり言って、無謀でした~。最初にも言いましたが、 四国は広かったあああああああ はい。とても広いです。松山から高知まで高速道路で移動したのですが、 走っても走っても、なかなか「松山自動車道」が終わらず、「高知自動車道」に 入ることすらできませんでした・・・。 最初は、高速道路ではなく、普通の道での最短コースを、と、思ったのですが、 松山の人に相談したら、 「普通の道は山道だよ☆しかも、まだ雪があるところもあるよ☆」とのこと。 な、なんと。 高知=南国、と思っていたまんまるにとって、3月末のこの時期にもまだ四国で 「雪が残っているよ☆」なんていう言葉を耳にするとはっ。 知らないって、恐ろしいことです。 しかも、高知と愛媛の県境のあたりには高い山々が鎮座ましまして、かなりの 難路なんだそうです。 知らないって、恐ろしいことです。 というわけで、一見遠回りのようですが、松山自動車道で、一度高松方面に 行ってから、高知自動車道で南下するのが一番無難で早い、とのことでした。 たしかに、高速は快適ではあるのですが、中央道以上に高下が激しく、そして トンネルが続きます。およそ23のトンネルを抜け(←退屈したシェフがトンネルの 数を数えていました)、カーラジオから流れる放送が「高知放送」に変わったのは、 道後温泉を出発してからおよそ2,3時間経ってからでした。 ひろいー。四国は広い~~~~~ぃぃぃぃぃ 四万十川なんて、全然無理無理。あともう二泊ぐらいしないと、無理無理。 と、いうわけで、とりあえず、目的地を「桂浜」に変更しました。 こちらなら、高知市内から数キロですからね。 駐車場に車を停めて、お土産街を通って小山を越さないと桂浜には着かないしくみ。 とりあえず、お土産屋さんを冷やかしながら、一路桂浜を目指します。 すると、シェフが何かを熱心にみているじゃないですか。 ん?おや、番付表ですか??でも、大相撲は3月場所も中止だったのに。 なぜ番付表が?と思いきや・・・ なんと! 土佐犬の「闘犬」の番付表なのでした!おおお。せっかくなら 観たいですね!ガチンコの闘いを!! ちなみに、小学校時代のまんまるの愛読書『ドカベン』(←高校野球マンガです)で は、「土佐丸高校」という高校が、主人公ドカベンの明訓高校のライバル校で、 漢(オトコ)義溢れる、とても高校生とは思えない凄みのある土佐丸高校ナインたちは 常に練習にも土佐犬を連れていて、ベースランニングで少しでもモタつくと、 その土佐犬がメンバーに容赦なく噛みついてました。 ベース上に大きな土佐犬が涎を垂らしながらメンバーが走ってくるのを待ち構え、 ちょっとでもスピードが足りない選手にうなりながら噛みつくので、グラウンドでは ギャアアアアア という選手たちの悲鳴が轟く、という高校野球にあるまじきシーンは今でもクリアに 脳裏に浮かびます。 なので、まんまるの幼稚な頭の中では、 高知=土佐=土佐丸高校=土佐犬=凶暴 と、いう図式が成り立っており、ぜひとも闘犬をみたかったのですが・・・。 残念ながら、闘犬は日曜日限定だとのことでした。 泣く泣く、退散するまんまるたち。 闘犬には会えませんでしたが、でも、あの小山の上には、坂本先生が待っていて くれますからね。気を取り直して行きましょう! (続く~) #
by manmarunesan
| 2011-04-09 12:30
| 旅のおもひで
さて、翌日。
やや二日酔いではあったのですが、朝早くから原発のニュースが気になって しまったまんまるは、水補給(松山でもペットボトルの水が全く売ってませんでした・・)を しながら、松山の夜明けを迎えました。 ホテルで朝ごはんを済ませ、いざ、道後温泉に! 今日は路面電車ではなく、レンタカーで移動。そのまま、次の目的地の高知に 向かう予定です! 松山城を右手にみながら路面電車の線路をたどるうちに、結構あっという間に 道後温泉に到着。小高い丘の駐車場に車を停めて、まずは上から、パチリ。 【道後温泉組合HPより】 道後温泉のシンボル、道後温泉本館は、明治27年に建築された三層楼のどっしりしたもので、近代的なホテルや商店街の中にあってひときわ風格ある姿を誇っています。 浴場は二種類あり、1階の大浴場を神の湯、小さい方を霊の湯といい、浴槽は花崗岩でできています。 泉質は、アルカリ性単純泉で、日本人の肌に合うなめらかなお湯。湯治や美容に、多くの人々から親しまれ、明治以来の伝統として暖かい落ち着いた感じを保持しています。 朝、6時から入れるそうで、早速まんまるたちも日帰り入浴で旅の垢と、心の 不安を落としました。 単純アルカリ温泉のお湯は、優しく優しく、まんまるの身体も心も温めてくれました☆ 心なしか、お肌もつやつや☆ そして、道後の街をぶらぶら歩き。お土産買ったり、ひやかしたり。 夏目漱石『坊ちゃん』の朗読が好きなまんまるとしては、あれですよ、 “大変うまいと云う評判だから、温泉に行った帰りがけに一寸食ってみた” という当時一串5銭だった「坊ちゃん団子」も食べたい・・・。 と、いうわけで、食べてみました☆ 「今、すぐ食べる」というとお茶のサービスも。 坊ちゃんは、この団子が大変美味しいので、さらにもう一串食べるのですが、 翌日、学校に行くと「団子二串10銭」とか何とか黒板に書かれていて大変 怒るんですよね。 坊ちゃん団子で小腹を満たし、さらにゆるゆると歩いて行くと、路面電車の 終点「道後温泉駅」の前に出ました。 平日のせいか、なんとなしにのどかな駅前風景。右端で、熱心に読書中の 青年は・・・ 人力車のお兄さんが、客待ちをしていたところでした。(この後すぐに、 ギラギラした感じのお金持ちそうなカップルが、人力車を頼んでいました。) 道後温泉駅の真正面には、「からくり時計」があり、その脇は足湯に なっています。 足湯を楽しむのは、おそらく道後温泉には入らないのであろう子供たち。 春休みなんだね~。 と、思っていたらっ キャーッ、シェフっ。子供に声掛けないでっ。NO!!!NO!! 子供に声掛けるのはNOッッ (と、いうわけで、つづく) #
by manmarunesan
| 2011-04-08 18:33
| 旅のおもひで
さて、日も暮れて、ライトアップが中止された暗い松山城の道をゆるゆると
下って、さあ、松山随一の繁華街「大街道」に突入。 と。 パーキングで見つけた驚きの駐車料金! 高円寺も場所によっては、驚きの価格(30分100円!!!)のところも あるので、よほどの料金じゃないとまんまるは驚かないのですが、この 値段にはビックリでした。 良い街ですね、松山。歴史や伝統のあるところにある落ち着きと、美味しいものと、 華やかな繁華街と、そして家賃や駐車料金の安さ!良いところばかりじゃないですか。 「東京では大変な思いをしたでしょう。どうぞ、松山で、疲れを取って、 元気になってくださいね~。」と、優しい笑顔で私たちを迎えて下さった、 我らがマドンナのお友達Yさんの言葉に、うっかり涙がこぼれそうになりました。 さて、この日の夕ご飯は、大街道の数あるお店の中でも気品ただよう、清水焼を 使ったお料理屋さんに案内していただきました。 「流れの速い海で育った松山の魚は、サイコーですよ!」 と、このお店を案内してくれたYさんの言葉の通り、最初に出されたお刺身の、 その肉厚で身のしまった歯ごたえのスバラシさ!もちろん、新鮮なので、 まずは醤油をつけないで、その魚の味そのものを楽しみました。ちなみに この日は、ヒラメと、サヨリと、カンパチでした。白身のお魚たちですが、 それぞれにそれぞれの味があって、美味しい~。とくにサヨリは、こんなに 身の厚いのは初めてでしたよん。すばらしいです。 そのほかにも、野菜の炊き合わせや、小鉢や焼き物、天ぷらが供されました。 炊き込みご飯のじゃこと菜の花のほろ苦さは、忘れられない味となりました。 「せっかく東京から来てくれたのだから、一番のもてなしをしたかったんです」と Yさん。本当に、美味しいものばかりでした。ありがとうございます。 美味しい食べ物と、心温まるおもてなしと、楽しいお酒と、おしゃべり。 暖かい春の夜風に吹かれながら、しみじみと、お料理が人々に与える力の大きさを 実感しました。 うん。わたしたちも、東京に戻ったらもっと頑張って美味しいものと、安らぎの 時間を、たくさんの人に差し上げようね、シェフ。 振り返ってシェフにそういうと、何かを考え込んでいたシェフが、言いました。 「あのさ、明日高知行くでしょ?明後日は徳島でしょ?香川には行かないの? さぬきうどんは、いつ食べるの?」 ・・・・・美味しいものは、つねにシェフの原動力であるのは間違いないですが・・ #
by manmarunesan
| 2011-04-06 16:20
| 旅のおもひで
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