シェフは牡蠣を1分もしないで開けることができますが、
まんまるはうっかりすると何分もかかって、業を煮やした
シェフが取り上げてシャカシャカとあけてしまう、なんて
ことが良くあります。
なので、築地の「おとし牡蠣」(剥いてある牡蠣)を見る
たびに、
「ああ、この牡蠣を開けている人たちは、すごいなあ」
と、感心せずにはいられません。
築地で買うセル(おそらく、「殻」を意味するshellの
ことだと思われます。そう、殻のついたままの牡蠣のこと)は、
三陸海岸のものをよく購入しますが、おとし牡蠣は
広島の方からきているものが多いそうです。
で、どんな料理になるかといいますと、
牡蠣のムニエル アーモンドソース
牡蠣は、粉を付けてカリカリだけど中はジュワ~っと。
で、ソースなのですが、
バターを惜しみなくソースパンに落とし、焦がさないように
ゆっくり火に掛け、プツプツとバターが沸騰したところに、
アーモンドスライスを
ドベシャーっと、これまた惜しげなく投入します。
そしてバターの熱でアーモンドがカリカリになったところで
牡蠣のムニエルに!
レモンのスライスを添えてますので、ぜひ、テーブルに
運ばれたらすぐにそれを牡蠣に絞ってください。
パチパチパチパチ
と、アツアツのアーモンドが一斉に爆ぜるんです。
素晴らしき牡蠣のムニエル!
耳と舌と目で、楽しめる逸品です!