毎日が幸せ食堂 ~シェフにナイショでブログ始めました~

フランス珍道中⑧ レンヌの夜

快適なTGVのファーストクラスの旅は、あっという間に終わってしまった。
ありがとう、ファーストクラスよ・・。素敵な思い出、ありがとう。

さて、8時過ぎたレンヌの街は完全に静まっていた。石畳の道を、ひたすら
旧市街に向かって歩く。駅前に何軒がホテルがあったが、駅前から旧市街
まで1キロ以上。明日、観光をするのであれば、やっぱり旧市街のホテル
の方がいいんじゃん?安ホテルもありそうだし。

駅から10分ほど歩き、橋を渡って旧市街に。あてどない旅も、よいものだ。

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と、言うわけで旧市街入り口の川のふもとからホテルを探す。夜、
ホテルを探すのは、昼間のそれよりも簡単だ。夜中なのに、ピカピカ
しているところが大概はホテルだ。案の定、見つけた。安ホテル。

安っぽい扉を開けて、受付のお兄さんにカタコトのフランス語で
話しかける。

「こんばんは・・二人部屋はありますか?」
「はい、もちろんですよ。46ユーロでいいですか?」
「はい。」

あら、いつの間に私ったら、数字もすらすら分かるようになったの
かしら?って、英語だった。がっかり・・。

階段だけの安ホテルは、ひざがガクガクするまで螺旋している。
ふう・・部屋は・・テレビとシャワーがあるだけまあ、いいか。



気を取り直して、夕飯を食べに出る。

日曜日なので、カバブ屋、豚足レストラン、クレープ屋くらい
しか開いていない。カバブは、まあ、フランスじゃなくても
いいし。クレープ屋は、シェフが厭らしい。

(ちなみに、ブルターニュではクレープ、特にそば粉で作った
クレープと、りんごで作ったスパークリングワインのシードルが
有名であるのだが・・。)

 もう少し先まで歩いていくと、ようやく「グリル」と書かれた
ビストロ発見。その手前は、中華キッチン、向こうは、インド
カレー屋。その他はクレープ屋。もはや、選択の余地はなし。


「グリル」と書かれたビストロは、細い店構えであった。
4人席が手前に3つ、その向かいに二人席があって、あとは
厨房カウンター。暖炉の前に炭火の焼き台がある。

 お店はほぼ満員。おそらく、クレープ以外のものを食べたい
観光客が、唯一ビストロっぽいこの店に集合したようだ。

カラフェの赤ワインを頼んで、黒板に書かれたメニューを
吟味する。

・ ・・・よ、読めない。フランス語が分からないのではなく、
フランス人の手書きの文字が読めないのである。

 吟味の前に、フランス語の解読である。

 10分くらい黒板とにらめっこしていただろうか。ようやく、
文字と数字が判別できるようになった。さっそく、注文。
カタコトのフランス語で。

注文を取りにきた若者は、こちらがどうにかフランス語を読み
(シェフは、料理についてのフランス語はかなり詳しい)、
どうにかこうにかフランス語で注文(こっちは私の仕事)したので、
ちょっと安心したようだ。

・ ホルモン等肉のビネガー炒めサラダ
・ 魚介のテリーヌとサラダ
・ マグロのトルネードステーキ
・ サーロインステーキの炭火焼き

トルネードって何だろう?期待に胸を膨らませて待ていると、
単に、厚身のマグロが、まあ、こころもち「丸い」カンジに整えられて
ステーキにされたものが出てきた。この、丸いっぽいカンジが
トルネードなのね。

 お店はさらに1組、1組と増え、文字通り超満員。息苦しく
さえあるようだが、食事が終わっても、誰一人として席を立たない。
我慢比べでもしているのか、と、疑いたくなるけれど、食後もゆっくりする
のがフランス流儀なだけであった。たとえ、外に人が待っていようとも。

 気の小さい日本人我々は、食後のコーヒーを早々に飲み干し、外で待つ
老夫婦に席を譲って、入れ替わりに外に出た。

 満腹になったおなかを抱え、夜のレンヌの街を散策。

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裁判所の前の大広間では、芸を磨く若者や、ラッパの練習をする若者たちが、
黄色く柔らかい街灯の光に浮かんでいる。 (しかし、私に今ひとつ度胸がなく、
彼らにカメラを向けることができず。残念だ。)

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静かだけど、ひそかに熱いレンヌの夜である。(ひっそりとした情熱で続く)
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by manmarunesan | 2010-02-20 22:26 | 旅のおもひで
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